(今回は長くなるのでお時間があって興味のある方だけ呼んでください )
前回の投稿で「世界各地の地域ケア」の話をしましたが、その研修とは別で、東京都の様々な地域の取り組みを実際に見学・体験してきました。
事前に自分達ではもちろんのこと、福岡市の事業でもお世話になっている方々…にも相談して、いくつか候補をピックアップして行ってきました。どこも、誰でもいつでもウェルカムな感じの場所を選択したので、ほんとにアポなしでカバンとカメラ片手にお邪魔させていただきました。突然田舎もんがお邪魔して申し訳ありませんでした。
その中でも、今回東京都港区にある「芝の家」を紹介させていただきます。
芝の家のHPはこちら http://www.shibanoie.net/
ここは港区と慶応義塾大学が協働で運営するコミュニティづくりの場です。駅を降りると高層ビルが立ち並ぶ大都会で、「こんなところに本当にあるのだろうか?」と半信半疑で進んでいくと、突如雰囲気が一変!そして、古民家にたどり着きました。
中に入ると、職員さんらしき若い方と赤ちゃん連れのお母さん、そして高齢者の皆様。丁度日テレのnews everyの取材の方も見えていました。残念ながら福岡では放送しないそうですが…。
すでにこの状態で色々な世代の方がいらっしゃいましたが、翌日の昼にお邪魔した際は、ビジネスマンの若い男性二人がお弁当を買ってきてここで食べていました。食後に別の方の赤ちゃんと遊ぶ光景も見られ、ここまでの世代間交流はなかなか見れませんね。それもいつもこんな感じだそうで、誰でも来れて誰とでも自然に話せるこういった場が、昭和の良き時代には普通に近所にあったのになーとしみじみ感じました。
いつも言っていますが、昨今高齢者の健康や介護予防の観点から社会参加は非常に重要視されています。ただ、(特に男性の)高齢者になってからのコミュニティづくりは非常に大変です。今回会ったビジネスマンの青年のような経験が、実は間接的に数十年後の高齢者のコミュニティや引きこもり問題といったことの解決策になっていくのではないでしょうか?
今回の芝の家やその他の施設を見て、福岡でも現在多くある「イベント的なもの」だけではなく、「いつでも誰でも」というスタンスの場所が必要だなと改めて感じました。そのためには金銭的なものや地域との調整等様々な壁がありますので、産学官民が一緒になって作っていく必要があることも再認識できました。最後に、お忙しい中突然お邪魔したにもかかわらず、親切にに対応して下さった職員の若藤さん、そして、どこの誰とも分からない私に、最後は皆さんのお誕生日会までご一緒させてくださった、ボランティアや常連の利用者さん達、本当にありがとうございました。